過酷といわれる美容師の働き方

本来労働者が守られるはずの労働基準法は、美容師には適用されていない場合があります。理由として見習いが先生の家に泊まりこんで技術を学んだり大みそかに寝ないで髪を結いつづける際に、労働基準法があると商売にならないといった昔の風習をひきずっていると言われています。その為1日8時間以上でも残業代がでないのはもちろん、講習や練習との名目であれば休日出勤も無料奉仕がほとんどです。しかも給料がでないのであれば気楽に楽しめるかと言うと、実際は同じ店のスタッフと行くのでほぼ仕事と変わらず、酷い所では終わった後にミーティングまでする店もあります。

なぜスタッフはただ働きで文句を言わないかと言うと、スタッフが技術を身に付けるのは自分の為で会社の為ではないという暗黙の了解がオーナーにあるからです。他の会社では資格手当や資格の為の講習は仕事に値することを考えると、ただ働きをする店はブラックと考えてもおかしくはないでしょう。そんな過酷な環境ですが1番のメリットと言えば、子育てと両立しやすいことです。

他の業種では子供が熱を出すたびに肩身の狭い思いをするのが普通ですが、お客様が店ではなく人につく美容師は休んだからと言ってお咎めを受けることはそう多くありません。また、家族は宝物等の厚い精神論を語るオーナーが多いため、家族を理由にすると勤務時間の融通が効きやすく、残業や休日出勤も免除される場合もあります。働く上では休みが取れやすかったとしても、他では色々と大変なことが多いのも事実です。こうした努力をしている人がいるからこそ美容が追求できるということも忘れないようにしましょう。

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